ONE TEAM

スクールウォーズ世代である。

痩せっぽちの中学生だったが、高校ではラグビー部に入部した。

日々の練習はそれなりにハードだったが、地区大会の二回戦でシード校と当たっては負けるというのを3年間繰り返して卒業した。

勝ったことがないので勝ち方がわからなかった。

正確にいえばわかろうともしていなかった。

強い相手に勝つ準備をしていないのだから負けるのは当然である。

負け癖は次の世代に引き継がれ、弱者の歴史がつくられる。

勝てないと思っている限り、負け続けるのだ。

ラグビーワールドカップ2019、日本代表に弱者の面影はなく、選手が勝利を信じているのが伝わってくる。

その自信は、勝てると思えるほどの準備が裏付けとなっているのは間違いないが、準備だけでは確信にならない。

強者を追い込んでも、試合終了間際のギリギリでひっくり返されることはよくあることだ。

それが強者が強者たる所以でもある。

そこで、やはり勝てないと思わされてしまうと、しばらくは勝てない。

前回大会の南アフリカ戦での最後のトライが成功した瞬間に自信は確信となったのだろう。

今大会の躍動感あふれる日本代表を見ていると、いろいろな思いが湧いてくる。

今週末の南アフリカ戦が楽しみでしかたがない。


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